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モンゴル入国(ユーラシア大陸横断記)

2018年3月3日

 

今日も寝台列車で目が覚める。

本日は、モンゴル入国予定である。長い長いロシアも最終日である。

現在列車はバイカル湖の南側を東進中である。都市でいうとイルクーツクを出たばかりだ。ここから列車はウラン・ウデより向きを南に変えてモンゴル国境を目指す。国境到達の予定時刻はモンゴル時間で22:29だ。

それにしても、先ほどから見えるバイカル湖が美しい。世界一深い湖。バイカルアザラシというかわいい生き物もいるらしい。ぜひ途中下車したいところだが、この旅は急がねばならない。

ずっと眺めていた。私の好きな車窓第一位である。

今日もまた駅で食料を買い込む。

カシャ、カシャとシャッターを下ろして暖かい車内へ。

車内に戻ると、隣のコンパートメントに新しい乗客が増えていた。

通路であいさつを交わすとお茶会にご招待された。話を聞くとドイツ人の兄弟と列車で出会ったアメリカ人らしい。この列車でウランバートルまで行くようだ。

景色に感動している。

確かにこの辺りになってくると、砂漠地帯に雪の積もったような景色が見られた。ドイツ人と、Desert!Desert!といって喜ぶ。日本人はドイツ人とはやはり気が合う。歴史もそれを証明している。

食堂で一杯。日本の総理大臣について質問を受けたが、残念ながら政治は詳しくない。うまく聞き取れなかったが次はイタリア抜きでアメリカを倒そうなんてジョークを言ってたのかな。そんなこんなで旅の話で盛り上がり、ビールを飲んでしまった。これがいけなかった。

 

国境の町スヘバートルに到着すると、乗客は各自のコンパートメントに戻された。そこでパスポートに出国スタンプをもらう。その後、モンゴル国境までコンパートメントを出ることはできない。こんなほろ酔い状態で国境を越えたのは初めてだ。

 

突如、尿意が、、、ビールを飲んだのがよくなかった。

 

コンパートメントを出ようとすると、係員に怒られる。

「モンゴルの入国スタンプを押されるまで部屋を出るな。」

 

わかります、わかります。ここで逃げ出そうもんなら不法入国ですもんね。でももう膀胱が、、、

 

限界状態なのでベットで横になっていると、隣からも怒られている声が。ドイツ人、、、さすがだ同じ気持ちですよ。ビールよくなかったね。

 

耐えに耐え、モンゴルの入国スタンプをGET。急いでドイツ人より早くトイレに駆け込むのであった。

 

フィンランド→エストニア→サンクトペテルブルグ→モスクワ→シベリア鉄道乗車中.. (続)

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