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RICOH FLEX vii -蒲郡線を撮るⅡ-

film:FUJI COLOR PRO400H

 

感度400のフィルムを入れたことを後悔していた。初夏の愛知かつシャッタースピードが最大で1/100しか降ろすことのできないこのカメラではすぐに白飛びしてしまい、空だけではなく被写体もまともに映しだすことはできない。そのため私は昼間の撮影はあきらめ、夜の撮影に計らずとも挑戦する運びとなった。

夜の撮影も現代のカメラのように簡単にはいかない。今度は感度400では暗すぎるのだ。シャッタースピードを遅くしたいのだが、カメラで設定できるのは1/25まで。もっと長く露光しないとまともに映らない。そうなってくるとBモードの登場だ。シャッターを押し「心」で秒数を数える。シャッターが降りたあと、本当に映っているのだろうか・・・と不安になる。わかってはいるが、すぐにでも撮影した画像を確認したいが、いくら凝視しても目の前にはフィルムの枚数を数える覗き窓だけだ。

film:FUJI COLOR PRO400H

 

深夜の踏切でひとりで右往左往。それもまたRicoh flexの楽しさかもしれない。今の私はカメラに踊らされているだけだが、使いこなせれば、すばらしい画像を吐き出してくれる魔法の箱、Ricohflex。

 

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