2017年3月9日1:05
私は、桃園国際空港のベンチでサドルを枕に眠りについた。
格安の航空券は相変わらず、変な時間に空港に到着する。
金なし時間ありの大学生にはぴったりだが、今回はそうもいかない。
私は13日後までに台湾島を自転車で一周して、ここ桃園国際空港に戻ってこなければいけないのだ。
いまからでも漕ぎ出したい気持ちを抑えつつ、朝をじっと待つ。
朝になり自転車を組み上げた。
はるばる愛知県から持ってきたのは、旅の相棒のGIANTのGREAT JOURNEYだ。
この自転車はその名のとおり長距離ツーリング向けのオフロードバイクとロードバイクの中間みたな自転車だ。なにをしても壊れない。そんなことを自転車屋は言っていたが、さっそく前輪の泥除けが破損していた。
そんなこんなしていると、自転車を持ったタイ人夫婦のチャンとミャオに誘われ一緒に走ることになった。話しかけられやすい性格だから仕方ない。カオサン通りに昔いったなぁなんて話すと喜んで私の話を聞いてくれた。
「桃園空港は自転車で出られない」
この記事を読んで覚えて帰ってもらいたいのはこのこと。
桃園空港は、自転車では出られない。どこかの北海道の番組が羽田空港から徒歩で出ようとし失敗していたが、それと同じ。ただでは出してくれないのだ。(無料ではでれます。ターミナル1にある上写真のバス乗り場(Shuttle Busの表記あり)からバスは出ている。)
Cargo Terminal行きのシャトルバスには、自転車が乗せられるため、そのバスに日本人1人、タイ人2人と自転車3台を乗せて空港を脱出した。
自転車のみの台湾一周旅行は、さっそくルール違反となった。