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モンゴル鉄道旅(ユーラシア大陸横断記)

2018年3月4日

 

相も変わらず寝台列車で目を覚ます。寝ぼけ眼でウランバートル着いた際に、隣のコンパートメントのドイツ人兄弟とアメリカ人とお別れした。短い時間だったが、良き思い出をありがとう。

外を見ると昨日とはうって変わって砂漠の中を走っていた。いつもは針葉樹の中を走っていたが辺りは平原が広がるばかりである。

しばらく走ると駅に着いたので降りてみた。初めてモンゴルの地を踏みしめる。初めの感想は寒いである。太陽がサンサンと照ってはいるが、気温は0度近く、辺りに遮るものもないので風が強い。

モンゴル国内は、非常にローカル色の強い列車となっており短距離利用の乗客も目立った。

先頭の機関車もいつの間にかモンゴル仕様に。非常にエキセンントリックな配色だ。エンブレムがかっこいい。車に付けたいくらいだ。

モンゴルの駅には売店が少なく、品そろえも悪かったので食堂車にやって来た。店員が言うにはルーブルも使うことができるらしく、ロシアで余ったルーブルをあるだけ使って食堂車でおいしい料理を食べることにした。

食堂車もいつの間にかモンゴル仕様となっておりモンゴル料理が食べられるらしい。モンゴル仕様となったため、唯一の頼みであった英語がメニューから消えた。しかし写真が追加されたことで、英語すら危うい私が安心して指さしでメニューを選べるようになった。(英語と写真が載っているメニューはないのかよ~~~)

で、注文したのが、上記のメニューにデカデカと載っていた、焼肉定食である。うん、おいしい。これでいいんよ。焼いた肉で。変わった調味料などなく単純に焼いた肉と飯。このシンプルな料理がロシア料理にやられつつあった私にとっては、非常にうれしかった。

部屋に戻り、サモワールで沸かした水で作ったお茶を楽しみながら「深夜特急」を読んでいると、景色が赤土色に変わり始めた。これがゴビ砂漠か。

遠くに野生の馬が見えた。野生の馬、、すごいな。寒立馬ならぬ、モンゴル馬である。?

この旅の恒例となった駅前探訪。モンゴル編である。モンゴルの駅前は基本的に何もない。ロシアで大変お世話になった、プラットホーム上の売店もモンゴルにはなく食糧難になりかけた。バックの中の非常食であるカロリーメイトに手をかけ始めていた。

駅前の保存機関車。こんなのじゃなく、セブンイレブンを作ってくれい!モンゴルさんよ!

モンゴルのChoyrからはついにルームメイトができた。モンゴルに仕事で来ているらしい中国人のおじさんと一緒になった。中国語もモンゴル語を話せるらしいが、残念ながら私は漢字が多少分かる、日本語がちょっとわかる大学生だ。暇つぶしにもってきた折り紙にボールペンで漢字をかいてコミュニケーションをとる。娘の動画を彼のスマホで見せてもらう。ピアノを弾いている動画であったが曲がなんと「カチューシャ」であった。この曲知ってる!ガルパンで聞いた!と私はテンション上がっていたが、彼は知る由もない。

日も傾き、夕日に照らされながら列車は砂漠に影を落としながら走る。まるで世界の車窓からのEDのような感動的な景色だ。まあずっと世界の車窓を眺めているわけだが。

車両の反対側では今にも沈みそうな夕日が見える。きれいだ、、、それ以上の着飾った言葉は出てこなかった。

 

フィンランド→エストニア→サンクトペテルブルグ→モスクワ→モンゴル→シベリア鉄道乗車中.. (続)

 

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