2018年3月6日
朝7時に起きた。本日は、中国ご自慢の高速鉄道に乗って瀋陽まで行き、そこからバスに乗って撫順を目指す。手慣れた身支度と荷造りをさっと済ませると人をかき分けながら行きと同じように地下鉄に飛び乗った。
北京駅。日本でいうところの東京駅。雰囲気はどこかにているがここまで来るのは非常に大変だった。まず第一の関門は、チケットの購入だ。これはサイトがたくさんあったりするのでハードルは低い。第二の関門は、入場である。これが非常に難しい。まず、どこに行けばいいのかわからず迷子確定だ。ここでは詳しくは書かないが、30分は駅の改札前まで消費した。
中国の新幹線は飛行機と同じ方式で時間にならなければ改札は開かない。改札が開くとドパッと人の波がホームに流れ込む。
初めまして、和諧号。併結する新幹線は、どこかはやぶさ・こまちを思い出す。こんなプラレール持ってたなぁ。
高速鉄道を6時間楽しむ。基本的に車窓は高速で過ぎ去りすぎて旅情は特に感じなかった。通路側だったのがいけなかったのか、今まで旅情しかない列車に乗っていたのがよくなかったのか、、、ビジネス新幹線に乗っている気持ちだ。そんなこんなですぐに瀋陽についた。瀋陽は中国東北部ではかなり大きい街である。
瀋陽から撫順までは雷峰号というバスに乗った。11元で撫順まで行くことができる。瀋陽でギリギリ一席しか空いていない雷峰号に滑り込みセーフを遂げる。バスの車窓からは廃墟なんだか、建築途中なのかわからないビルがいくつも見えた。
撫順に着いた。この旅の終着点である。ユーラシア大陸横断といったら多くの人は上海だったりウラジオをゴール地点にする。そこからフェリーで日本までとか、、でもわたしはあえて撫順をゴールとした。その理由は簡単だ。行ってみたかったから。それだけ。そしてここが、満州だからだ。かつて日本人のたくさんいた満州国。そんな雰囲気を一番感じられると思えたのがここ撫順だったのだ。
撫順は今、いかにも中国といった豪華絢爛な建物であふれているが、実情は来る時に見たような廃墟の多い街でもある。どこか東北の雪国のような陰鬱とした空気を感じる。今まで見てきた、サンクトペテルブルグや北京と違う雰囲気も私をこの街を好きにさせた。
旅のゴールを祝って夕食は、中国名物涮羊肉(シュワンヤンロウ)にしてみた。みんな大好き、しゃぶしゃぶのご先祖様だ。味の感想は、「羊じゃなくて日本のように牛がいい」である。左奥のちょっとお高い焼き肉屋に行くとたまにあるやつはめっちゃおいしかった。
明日は一日撫順を観光して一泊、明後日は瀋陽で一泊、明明後日発の日本行きのチケットを買った。この街でゆっくりしよう。そう思いショッピングセンターの廃墟の上で寝た。
フィンランド→エストニア→サンクトペテルブルグ→モスクワ→モンゴル→中国(北京)→中国(撫順) (続)