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金門58 高粱酒男再び現る

2017年3月16日

 

朝の花蓮駅に私はいた。

これから、自転車を列車に載せる。自転車分のチケットも購入した。

花蓮から宜蘭までの国道9号は海と崖に挟まれ落石&極小トンネルが連なる。その極小トンネルをトラックがビュンビュン飛ばす、らしい。

日本人サイクリストの死亡事故も実際に起きており、台湾の観光当局もこの区間は輪行(自転車を別の乗り物に乗せること)をお勧めしている。

そんな区間であるため、堂々と自転車を列車に載せる。無理はせずに。

乗る電車を待っていると、SLがやってきた!テンション上がる!!!!!

などとやっていると乗る列車が来たので、乗車して海岸線の景色を楽しむ。台湾の東側の景色は非常にきれいだ。住むなら台湾のこっち側がいい。

宜蘭から少しすすむと頭城というところで休憩をとった。ここは観光地らしい。温泉も近くにあるらしく、ぜひ入りたかったかったが、自転車をどうしようと心配になりスルーしてしまった。左手には国道9号線が青森県の岩木山スカイランインを彷彿とさせる、九十九折で山を駆けあがっていった。ここから山を越えれば台北の南端につく。もう旅のゴールが近くなっていることを実感し寂しい気持ちになった。

本日は、頭城から少し行った大里の青年旅館に宿をとった。青年旅館は日本でいうところのユースホテルみたいな意味で、多くは2000円台で宿泊できる。部屋からは海の見えるきれいな部屋だった。ただここの問題点としては、近くに飯屋、コンビニがなくド田舎である点だ。宿の主人曰く目の前の駅から宜蘭までの列車に乗ってご飯を食べて戻ってくるか、隣の個人商店に行けと勧められた。

お言葉通り、個人商店へ赴くとカップ麺的なものがあったので夕飯用として買い込んだ。

ちょっと待つと商店のご主人が返ってくるから待っとけ的なことを中国語でいわれたような気がする(わたしのヒアリングでは限界)。その意味がいまいちわからなかったので、散歩してくると言い、その場を後にした。

目の前の海をみて黄昏る。地図を見るとすぐそこに与那国島がある。宿の主人が日本のテレビが見れると言っていた。

宿に戻る前に、商店へ顔を出すと

「こんにちは」

ん??日本が聞こえる。

商店のご主人はまさかの日本がペラペラおじいちゃんだったのだ。

昔、台湾には日本戦時下で日本語教育を行い今でも日本語ペラペラな方がいると聞いたことがある。まさか本当に出会えるとは。船に乗り日本人相手に仕事もしていたらしい。本当に流暢。日本人と言われれば信じる。そんな出会いをした後、感謝を述べ宿に戻った。

 

宿に戻りカップ麺をすすっていると、一台の原付が現れ男が降りてきた。

どこかで見覚えがある。

この顔、

台中で会った、金門58 高粱酒男だ~~~~~~~~~~~~!!

 

は?なんでこんなところにいるんだ。意味わからん。

すぐにビニール袋から食材を広げて宴が始まった。もちろん私は強制参加。

お前も、飲め。食え。

何だこりゃ、鳥の足じゃねーか。

こうやって食べるんだよ!

 

金門58 高粱酒男と彼の大好きなお酒&つまみと共に夜が更けていった。

 

花蓮→大里 32.1km (花蓮→宜蘭は鉄道利用。距離は含まない。)

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